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捨てかけの古いASUSノートPC(15年前)を「省電力・大容量のUbuntu Server」に蘇らせた話

アイキャッチ画像 PC・ガジェット
Ubuntu Server構築した

はじめに:ラズパイからのステップアップ計画

これまで我が家では、Raspberry Pi 3がホームサーバーとして頑張ってくれていました。しかし、運用を続ける中で「いずれストレージの容量やパワーに限界が来るな…」と感じており、何か良い方法はないかとAIに相談。すると、「ミニPCや、家に眠っている古いノートPCを使えば、ファイルサーバーやWEBサーバーとして十分に活躍できますよ」との提案をもらいました。

さっそく近くのリサイクルショップを回ってみたものの、手頃なものが見つからず…。どうしたものかと部屋を見渡したところ、昔使っていて故障・放置していたASUSのノートPCが目に入りました。

裏面の型番ラベルを確認すると、「ASUS K53U-SXE450」。製造は2011年9月で、今年でちょうど15年選手となるスタンダードノートPCです。

筆者は、プログラムやLinuxのコマンドを殆ど知らない状態で作業を行ってます。

スペック確認:15年前の相棒のポテンシャル

本体の裏面ラベルから判明した、このノートPCサーバーのハードウェアスペックは以下の通りです。

項目スペック詳細
メーカー / 型番ASUS / K53U-SXE450(2011年9月製造)
CPUAMD E-450 (1.65GHz / デュアルコア、Radeon HD 6310 内蔵)
画面サイズ15.6インチ ワイド (1366×768ドット)
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ搭載
元々のOSWindows 7 Home Premium (64ビット)

省電力なAMDのAPUを搭載しており、今回のようにUbuntu Serverを入れて画面を閉じたヘッドレス運用にするにはぴったりの、堅牢でエコなマシンです。

ボロボロの本体と、奇跡の復活劇

状態をチェックしてみると、なかなかの満身創痍ぶりです。

  • ヒンジが割れていて、液晶画面の開閉が困難
  • キーボードはほぼ機能しない
  • マザーボードの一部が破損
  • マウスパッドは辛うじて使える状態

「流石にサーバーとして再利用するのは厳しいか…?」と思つつ、本体側面の複数のUSBポートを試してみたところ、左側にある1つのポートだけがUSBキーボードの反応を示しました。「これはいけるかも…!」と、ここから我が家のノートPCサーバー化計画がスタートしました。

まずは別のWindows 11 PCを使って公式サイトから「Ubuntu Server」をダウンロードし、Rufusを使ってUSBメモリへ書き込み。 ボロボロの本体のヒンジをそっと抑えながらUSBメモリを挿して電源を投入。画面にずらーっと流れていくインストールのプログラムを見ているだけで、一度は捨てようとした古のパソコンに新しい命が吹き込まれていくような感動を覚えました。

一通りインストールが終わり、「USBを抜いてリターンキーを押してください」の指示に従って再起動。ここから本体の設定が始まります。日本語を選択し、ユーザー名(マイコー)とパスワードを設定してインストールは無事に完了しました。

予想外の壁:ネットに繋がらない!?

インストールは順調だったものの、ここからしばらくネットワークの壁にぶつかりました。

なぜかネットに繋がらないため、隣に置いたWindows 11の画面にスマホで写真を撮ってAIに送り、指示を仰ぎながら設定を進めます。

Wi-Fiで接続しようと、設定ファイル(netplan)を書き換えて試行錯誤。

YAML

network:
  version: 2
  renderer: NetworkManager
  wifis:
    wlxd0df9aca9e8e:
      dhcp4: true
      access-points:
        自宅内のルーターWIFIアドレス:
          password: "パスワード"

しかし、Linuxからは「何か変な文字があります」というエラーが返ってきたり、打っては直すを何十回も繰り返すことに。後から気づいたのですが、打ち間違いで同じファイルが複数できており、古い方を先に読み込んでエラーになっていたという初歩的なハマりどころもありました。エラーは消えたものの、それでもWi-Fiではどうしても繋がらない状態が続きました。

有線LANという名の救世主、そして「勝った!」

「原因は別にあるのでは?」とAIと協議を重ねた結果、「ダメ元で有線LANケーブルを挿してみては?」という提案が。

半信半疑でLANケーブルをプスッと挿してみたところ……なんと、一発でネットワークを認識!

試しに以下のアップデートコマンドを打ってみました。

Bash

sudo apt update

すると、画面にものすごい勢いでアップデートのログが流れ出しました。

「おぉ〜〜っ!繋がった……!!」

この瞬間、心の中で思わず「勝った!」と叫びました。有線LANの偉大さを改めて実感した瞬間です。

ここからは、隣のWindowsからSSH経由でリモート操作ができるようになったため、AIに書いてもらったコマンドをコピペするだけの快適な作業へと変わりました。

ヘッドレス運用とDockerの土台作り

ネットワークが無事に安定したところで、サーバーとして運用するための最低限の設定を一気に進めました。

  1. NetworkManagerのインストールとシステム全体のアップデート
  2. OpenSSHの導入(リモート接続の確保)
  3. IPアドレスの固定(192.168.11.14)
  4. 自動セキュリティアップデート(Unattended-Upgrades)の有効化
  5. ファイアウォール(UFW)の有効化
  6. タイムゾーンの確認

さらに、ノートPCを「画面を閉じたまま(ヘッドレス)」で運用するため、蓋を閉じてもスリープしないように設定を変更します。 sudo nano /etc/systemd/logind.conf を開き、以下の部分を書き換えました。

Plaintext

HandleLidSwitch=ignore
HandleLidSwitchExternalPower=ignore

設定を反映させてシステムを再起動。これで、ノートPCの液晶をパタンと閉じても、内部ではサーバーが元気に動き続ける省電力仕様の完成です!

最後に、今後のコンテナ運用やWEBサーバー構築を見据えて、DockerとDocker Composeのインストールも先に済ませておきました。

おわりに

トラブルもありましたが、ここまでにかかった日数は正味2日間。 15年前に製造され、ボロボロになって眠っていたASUSのノートPCが、ラズパイ並みに省電力で、かつ圧倒的な容量を持つ頼もしいLinuxサーバーへと見事に生まれ変わりました。

ファイルサーバーの本格稼働やWEBサーバーの構築、そしてラズパイからのデータ移行は「次回へ続く!」ということで、今回はここまで。 ネットワークを制圧した昨夜は、もちろん最高の一杯(勝利のビール)で乾杯しました!

本格運用はもう少し先ですが取り合えずしばらく動かして何ともなければ本格移行の予定です。

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